オルホン県地域診断治療センターが、研修病院となるための準備が進められています(続報)

2018年7月28日

7月26日、保健省および保健開発センターの専門官により、オルホン県地域診断治療センター(RDTC)が研修病院の基準を満たしているか評価されました。

プロジェクトのモデルサイトであるオルホン県RDTCでは、2018年10月より医師の卒後臨床研修を開始するための準備が進められています。今回は、保健省および保健開発センターの専門官がオルホン県RDTCを訪問し、大臣令に定められている研修病院の指定基準の達成状況を評価しました。

評価は、必要書類の審査(図1)、また施設内の視察(図2)をするだけでなく、研修のために構成される病院群のクリニック(図3)も視察し、ほぼ1日かけて実施されました。また研修部のBatbayar部長から、具体的な準備状況なども合わせて説明されました。

評価の結果、研修規約を作成すること、病院群の研修施設との契約書を作成すること、またさらに指導医を育成することなどがアドバイスされました。残念ながら資料の修正も必要であることが指摘され、今回オルホン県RDTCが研修病院としての指定を受けるには至りませんでした。ただ専門官から着実に準備が進められていることに強い期待が寄せられ、1か月後に再評価を行うことが提案されました。また、これから研修病院になる予定である他施設のモデルにもなることを要望されました。

オルホン県RDTCが研修病院として認可されるまで、あと一息です。プロジェクトでは、モンゴル初の地域での卒後臨床研修である総合診療研修が確実に開始されるよう、さらに支援を続けていきたいと思います。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明
プロジェクトオルホン事務所アシスタント Enkhjargal

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図1.専門官による書類審査の様子

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図2.遠方から研修のために来る研修医のために準備されている部屋

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図3.病院群として研修を提供する予定のクリニックでの視察