研修プログラムの評価に関する研修が実施されました

2020年10月22日

2020年10月20日、21日、国立国際医療研究センターの馬場俊明医師により、「研修プログラムの評価」に関する研修が行われました。

研修は、日本の国立国際医療研究センターとモンゴルの保健開発センターをオンラインで結んで行いました。保健開発センターは、モンゴル 国内で行われる医療関係者の研修を管理している組織です。プロジェクトが関わっている医師の臨床研修だけでなく、専門資格の更新に必要なクレジット研修、また看護師の研修なども管理しています。この保健開発センターで、各種研修の管理に関わっている行政官たちが、今回の研修に参加しました。

2018年10月以降、モンゴルでは総合診療研修と称する卒後臨床研修が開始されていますが、その研修プログラムの成果を客観的に評価することや、専門看護師を育成するための研修プログラムの成果を評価する必要がありました。

そこで、研修プログラムの評価の知識と経験が豊富な馬場医師にモンゴルに来ていただき、研修プログラムの評価に関わる保健開発センターの担当者たちと討議を交え、より確かな評価が実施できるように技術指導をしていただく予定でした。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、モンゴルへの渡航が困難となってしまったため、オンライン研修を実施することにしました。

今回の研修では、研修プログラムの評価の実施に必要となる基礎的な知識を中心に指導をしていただきました。これまで評価が必要であることは理解していましたが、学術的観点から評価について学習する機会が限られていましたので、受講側にはとても有益な情報となりました。

実際に研修プログラムを評価できるようになるためには、より実践的な活動が必要です。今後は今回の知識をベースに、現場からのデータ収集や集めたデータの解析など、複数のステップに分けて協議し、必要に応じて技術指導をしていくことを考えています。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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日本から講義をされている馬場医師

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講義中にメンバー間で協議する保健開発センターの参加者たち