エンジニアを対象とした研修(建物・インフラ・ライフライン)

2018年6月7日

プロジェクトでは、建物(鉄筋コンクリート造、プレキャストコンクリート造、組積造)の耐震診断・耐震補強とインフラ・ライフラインの耐震診断に関する建設規則を作成しています。これらは国の基準としてドラフト版が作成され、現在は国の承認を受けている段階です。これら建設規則の説明のため、2018年6月4日から7日までの4日間にわたり建設・都市開発省との協働により、建設開発センターCDC(Construction Development Center)にて研修が実施されました。

建物の研修(6月4日から6日)では102人、インフラ・ライフラインの研修(6月7日)では82人が参加し、いずれの研修でも関心の高さが伺えました。研修では、受講者ができるだけ興味を持てるように、耐震診断の状況や具体的な手法に関する講義とともに、基調講演、エクセル・シートを用いた耐震診断演習、耐震機材の紹介等を行いました。このように講義以外の形態の研修はモンゴルでは多くなく、受講者の研修に対する評価は高いものでした。

講義後に実施されたアンケートでは、同様の研修の継続実施を求める声が多く寄せられました。また、より高度な研修内容を求める声も多く、できるだけ多くの技術を日本から学ぼうという意欲も見られました。本プロジェクトではこのような意見に応えるため、研修で取り扱った技術をモンゴル国内で自立的に普及できるように検討し進めていきます。また、耐震診断の次のステップとして、耐震補強設計にも今後技術移転を実施していきます。

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パソコンを用いた耐震診断演習

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機材を使った診断方法の実習

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講義の様子

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パソコンを用いたグループ実習