10月1日より外来診療サービスを開始しました

2019年10月25日

2019年10月1日、日本モンゴル教育病院(日モ病院)ではすべての診療科で外来診療サービスを開始し、多くの患者さんを受け入れています。

2019年5月以降、プロジェクトの現地活動拠点を病院に移してからは、徳島大学および愛媛大学より、病院管理、看護管理、医療情報システム(IT)、院内感染対策、物流管理システム、臨床検査、臨床工学、病院財務、医療事務など、病院運営に欠かせない様々な分野の専門家を派遣して現地指導を行い、また、モンゴル側も院長、副院長のリーダーシップのもと関係者が一丸となって準備を進めてきました。

オープンを目前に控えながらも、外来診療に必要な医薬品や医療材料を購入するための予算が下りなかったり、また、公的保険認定病院としての承認が間に合わなかったりと、10月1日のサービス開始は難しいのではないかと思われましたが、関係機関からの支援を仰ぎながら日モ病院の関係者が協力して、何とか予定通りオープンを迎えることができました。

初日には、招待患者を含めて158名の患者が来院。これまで繰り返し患者さん受入れのためのシミュレーションを行ってきた甲斐もあり、当日は大きな混乱なく、スムーズに患者さんを受け入れ、サービスを提供することができました。患者さんに病院の印象を訪ねたところ、「開院を楽しみにしていた。このような病院を作ってくれてありがとう」「今までほとんど病院にかかったことはなかったけれど、この病院ではしっかりした医療が受けられると思い、診察してもらいに来た」「私の住む地域にこのようなすばらしい病院ができたことは幸運だ」といった声が聞かれました。

もちろん、患者さんにサービスを提供する中でさまざまな課題もあがってきます。そのような課題や問題点については、日モ病院内に設置した委員会やワーキンググループの場で取り上げ、一つひとつ改善に向けて取り組んでいます。

オープンから4週間が経ち、今では1日あたり約250~300人の患者さんを受け入れています。プロジェクトでは、外来診療における安定的なサービス提供と、手術室・入院病棟・ICUのサービス開始に向けて、引き続き支援を行っていきます。

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外来診療サービス開始にあたり、オープニングセレモニーを行いました。

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受付係は患者さんへの丁寧な対応を心がけています。

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診察室前では看護師が待機し、患者さんの案内役を務めます。