国際課税上級研修の実施

2019年10月16日

8月26日から8月30日までの5日間、日本の国税庁出身のプロジェクト専門家2名が講師、ファシリテーターとなり、モンゴル国税庁の国際課税担当コア職員全員(40名を)対象とした移転価格税制についての国際課税上級研修が実施されました。

本研修は移転価格調査における「差異調整(Comparability Adjustment)」をテーマとして実施されました。このテーマでの研修の開催は、移転価格調査の実施上生じる現実的な課題に効果的に対応するため、研修員から強く要請されていたものです。

移転価格調査における差異調整は、妥当な独立企業間取引価格を算定するための必須の手続ですが、その分析・選定作業は、極めて専門的で技術的な知見を要します。本研修は、研修員が講義を通じて差異調整の意義とその基本的な実施プロセスを学習するとともに、事例研究を通じて実践的な知識と技能を修得することを目的としました。

事例研究では、研修員が5名ずつの8グループに分かれ、各グループ内で課題を討議のうえ、回答を発表し、プロジェクト専門家がその妥当性を評価、採点しました。また、全研修員を対象に8月26日にプレ(事前)テスト、8月29日にポスト(事後)テストが実施され、研修の効果が確認されました。

【画像】

講師(JICA専門家)と研修員との記念撮影(写真提供:(一社)金融財政事情研究会)

【画像】

上級研修講義の様子(写真提供:(一社)金融財政事情研究会)

【画像】

事例研究でのグループ・ディスカッション1)(写真提供:(一社)金融財政事情研究会

【画像】

事例研究でのグループ・ディスカッション2)(写真提供:(一社)金融財政事情研究会)