モンゴル国アスファルトに係る2規格の承認

2021年3月11日

本プロジェクト成果1の目標である『構造設計及び配合設計に係る基準類の改訂/策定』の達成に向けて、アスファルトに係る5つの規格案のうち2つの規格が、2021年3月11日にモンゴル規格度量衡庁より承認されました。

具体的には、本プロジェクトのカウンターパートであるモンゴル道路・運輸開発省、モンゴル道路・運輸開発センター、ウランバートル市道路開発局、モンゴル道路協会、モンゴル科学技術大学の関係者にてワーキンググループを結成し、規格案の作成・議論を重ねました。規格案完成後、モンゴル道路・運輸開発省及びモンゴル道路・運輸開発センターのウェブサイトに規格案を掲載し、1ヵ月間パブリックコメントに対する意見を徴収しました。その後、関係機関、民間の道路設計会社及び道路技術者から寄せられたコメントをもとに、ワーキンググループメンバーにて修正作業を行いました。これらの作業は、2019年9月から2020年12月までの15ヵ月間に渡りました。

修正作業後、2021年1月にモンゴル規格度量衡庁に規格案を提出し、2月末の技術審査委員会の審査を経て、2021年3月11日に「気候条件に適したアスファルト舗装設計規格MNS 6895:2021」及び「ホイールトラッキング試験方法規格 MNS 6894:2021」の2規格が承認されました。なお、他の3規格は、材料試験による検証後に試験値を更新する必要があるため、本プロジェクト期間内の承認を目指します。

以上により、2021年4月から開始予定の、本プロジェクト成果3のパイロットプロジェクトにおいて、承認を受けた2つの規格を用いた配合設計を実施することが可能となります。同時に、成果2で供与されたホイールトラッキング試験機を活用した室内試験実施により、材料試験の能力向上につながることが期待されます。

モンゴル道路・運輸開発省及び道路・運輸開発センターのウェブサイトに掲載されたパブリックコメント収集用の規格案

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2021年2月26日に実施された規格技術審査委員会(新型コロナ感染症対策のため、委員の一部がオンラインで参加)

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モンゴル規格度量衡庁長官名により承認された「気候条件に適したアスファルト舗装設計規格 MNS 6895:2021」及び「ホイールトラッキング試験方法規格 MNS 6894:2021」

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