パイロットプロジェクト実施に向けた活動

2021年8月24日

本プロジェクト成果3のパイロットプロジェクトを2021年度内に実施すべく、現在準備を進めております。パイロットプロジェクトは、モンゴルの道路舗装において一般的に発生する横断ひび割れ及びわだち掘れ対策を考慮したアスファルト舗装施工を行うものであり、成果1で作成・承認された「モンゴルの気候条件に適したアスファルト舗装設計規格」及び成果2で実施される室内試験結果を、実際の現場で検証することで、モンゴルの道路舗装技術の能力向上を目指します。

当初、パイロットプロジェクトは、2020年に実施予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、2021年に延期されました。パイロットプロジェクトに係るワーキンググループ会議をこれまでに8回、オンラインにて開催し、2021年度パイロットプロジェクトの予算及び実施計画、現場の選定や技術仕様書の内容等に関する議論を行っています。

パイロットプロジェクトは、1)道路運輸開発センター及び2)ウランバートル市道路開発局にて各2ヶ所の実施を想定し、各候補地の視察を行いました。1)は、2021年5月24日に、ウランバートル~テレルジ、ウランバートル~チョイル間道路の現場調査・視察を、道路運輸開発センター及びナライハ道路維持管理公社の関係者と共同で実施し、また、2)については、2021年6月に実施しました。

その後、成果1にて作成・承認されたアスファルト舗装設計規格に基づいた配合設計、材料の選定、調達先の検討及び出荷プラントの調査などの作業を2021年5月~7月にかけて実施しました。しかしながら、予算との兼ね合いから、1)のモンゴル道路・運輸開発センター管理の地方道路にて2件の実施が最終決定したものの、2)については2022年に繰り越されることとなりました。2021年8月末現在、工事業者の選定に関する手続きが行われています。

2021年7月以降、試験室内での配合設計作業が実施されており、今後はプラント配合設計作業が開始される予定であるため、担当専門家が2021年8月よりモンゴルに出張し、配合設計や現場工事への指導を直接行います。

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成果3オンライン会議の様子(2021年3月)

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パイロットプロジェクト実施計画(2021年7月現在)

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地方道路におけるパイロットプロジェクト候補地(ウランバートル~チョイル道路区間)視察の様子(2021年5月)

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ウランバートル市内パイロットプロジェクト候補地視察の様子(2021年6月)

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配合設計に向けた材料選定作業の様子(2021年7月)

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配合設計に向けた材料選定作業の様子(2021年7月)

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配合設計作業:試料計量(2021年8月)

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配合設計作業:供試体の厚さ測定(2021年8月)