2022年度パイロット事業:低温ひび割れ対策工事の実施

2022年7月20日

2022年度パイロット事業のうち、低温環境で発生しやすい低温ひび割れ(以降、「低温ひび割れ」)を抑制する目的で、2022年6~7月にウランバートル市北部のシャルガモリト道路にて試験施工を行いました。

パイロット事業の背景として、本プロジェクトでは、成果1で策定された「モンゴルの気候条件に適したアスファルト舗装設計規格」及び成果2で実施された材料試験並びに配合設計の結果を活用し、実際の現場で検証してモンゴルの道路舗装技術能力の向上を目指す成果3のパイロット事業を実施することとなっておりました。

しかし、Covid-19の影響で2020年は延期となり、2021年にRTDC管轄の国道で実施し、2022年6~7月のパイロット事業は2年目となります。今回は、ウランバートル市道路開発局が管理する首都道路において、低温ひび割れの対策工事を行うこととなりました。パイロット事業に向けて、室内試験所及びプラントにおける配合設計及び既存舗装からコア採取を行い、さらに、ワーキンググループ会合及び担当者と共に注意点や確認事項について協議を重ね、準備しました。

施工は、ウランバートル市道路維持管理公社により実施され、6月14日に施工前の事前調査、6月21日に既存舗装の剥ぎ取り、そして6月後半に舗装施工を実施しました。

本試験施工は、広報活動の一環として、6月24日に関係者に対して現場視察見学会が開催され、低温ひび割れ対策の工事内容の説明を行いました。また、当日の様子が、関係機関ウエブサイト及びニュースサイト等にて取り上げられました。

試験施工完了後、各工区からコアを採取し、室内にて品質管理試験を行いました。さらに、今回試験施工を担当した業者を対象として、今後の改善点について、低温ひび割れ対策工事の実施内容や今後の改善点について関係機関と協議しました。

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既存舗装の状態

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工事前の事前調査の様子

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既存舗装剝ぎ取りの様子

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路盤整正・締固めの様子

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乳剤散布の様子

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舗装施工の様子

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転圧の様子

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現場視察見学会の様子

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現場視察見学会の様子がニュースサイト等に取り上げられた

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導入目地入れの様子

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舗装施工後のコア採取の様子

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白線施工の様子

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パイロット事業結果に関する関係機関との打ち合わせの様子