草地回復SATREPS第2回JCC会議開催

2022年11月1日

9月30日(金)モンゴル生命科学大学獣医学研究所にて、第2回JCC会議が開催されました。

前回はコロナ禍で実現しませんでしたが、今回、日本からの研究者5名がモンゴルに渡航することができ、対面とオンラインでのハイブリット会議となりました。(総出席者数50名)

プロジェクトマネージャーであるモンゴル国立大学J.バトフー教授から出席者紹介があった後、これまでの供与機材のハンドオーバー式が行われました。式では、モンゴル国立大学および生命科学大学所属エコシステム研究センター、獣医学研究所、畜産研究所の4つの研究機関に供与された機材について紹介した後、各研究機関の代表者(代理人)および教育省バトトグトフ局長の署名後、JICAモンゴル事務所田中伸一所長に譲渡書が手渡されました。

次に、農研機構より新たに研究に加わることになった菅原幸哉博士の紹介がありました。今夏、バトフー教授が栃木県の機構拠点を訪問した際、プロジェクトメンバーの1人、蝦名真澄博士(農研機構)が2人をつなぎ、植生中の真菌類研究に力を貸していただくことになったのです。力強い2名の研究者が農研機構より参画することは、満場一致で承認されました。

会議のメインプログラムとして、3つのOutputごとに日モの研究者がこれまでの研究成果と今後の計画を発表しました。さまざまな国際情勢に阻まれながらも地道に続けてきた研究成果に対し、質問や意見が飛び交う活発な議論の場となりました。

司会進行を務めた教育省D.バトトグトフ局長からは、研究成果を社会の多様なステークホルダーと広く共有し、今後の社会実装への期待を込めた感想が述べられました。

会議の最後にはJICAモンゴル事務所田中所長から供与機材の活用を願うコメントとともに、両国の連携をより深化させ、プロジェクトを進行するよう激励がありました。また、チーフアドバイザーである東京大学・浅見忠男教授は、来年の中間評価を直近の目標として研究者がより一層研究活動に邁進することを確認し、日モのさらなる関係強化とモンゴルの科学技術の発展への貢献に対する決意を表明し、会議が締めくくられました。

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譲渡書署名後の記念撮影

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新しい研究者の紹介

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研究成果の発表

【画像】会議後の集合写真