モンゴルにおける「国際助産師の日」のイベントで、池本専門家が発表しました

2021年5月14日

2021年5月5日、国際助産師の日を記念し、国際助産師連盟、モンゴル助産師会、モンゴル保健省などがCOVID-19に関する情報共有などを目的に、国際ウェビナーが開催されました。

「国際助産師の日」は、助産師の業務の重要性を多くの人に知ってもらい、助産師の必要性に対する意識を高めることを目的に設置されています。1992年以降、毎年5月5日には世界各地でその国の状況に合わせたイベントが実施されています。

今年のモンゴルにおける「国際助産師の日」ウェビナーでは、妊産婦におけるCOVID-19対策に関する情報共有や、ウランバートルや地方の病院で勤務する助産師たちによる、助産師の業務内容に関する現状調査、地方における分娩合併症に関する調査等の報告がありました。

また日本助産師会から多数の参加者があり、モンゴル助産師会の設立に日本からの支援があったこと、その後も双方が協力して活動が継続されていることも披露されました。

4月に着任したばかりの池本専門家には、日本の国立国際医療研究センターにおいてCOVID-19の対応をしてきた立場で、また助産師という専門家として、日本の妊産婦におけるCOVID-19対策に関する情報提供が依頼されました。

当日は、国内外から150人近い参加者がありました。限られた時間でありましたが、日本の臨床の現場での妊婦におけるCOVID-19対応、ワクチン接種などの情報を提供することができました。また国や文化が異なっていても、妊婦に寄り添う助産師として、課題を解決するために共に協力していくことを確認することができました。

プロジェクトでは、現在医師と看護師を主な対象として活動を開始しています。しかし、助産師の卒後教育制度の強化に対するニーズが生じています。今後プロジェクトでは、このニーズにどのように応えるべきか、モンゴルの関係者からも情報収集をして検討を進める予定です。

医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上 信明

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ウェビナー開催時に自己紹介をする池本専門家

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COVID-19陽性の妊婦における分娩時の対応について等、日本の状況を説明する池本専門家