インクルーシブ教育担当官向けの研修を開催しました。

2021年3月19日

2021年3月12日および19日の2日間、教育省と合同でウランバートル市9区の教育課のインクルーシブ教育担当官(以下、IE担当官)向け研修を開催しました。各日2時間半の研修には、IE担当官に加え、各区・県の障害児の保健・教育・社会保障支部委員会の教育担当者、ウランバートル市教育局の担当者、障害児のリハビリテーション発達センターのスタッフなど50名以上が参加しました。

区の教育課には5、6名の職員が配置されており、それぞれ就学前教育、初等教育、教科教育、ノンフォーマル教育、統計などを担当しています。2020年から、うち1人がIE担当官を兼任することとなりました。本研修は、まだ新しい職務であるIE担当官に期待される役割、今後、プロジェクトとともに実施する活動やインクルーシブ教育について理解してもらうことを目的として開催されました。研修初日には、IE担当官の活動内容やインクルーシブ教育を取り巻く国際的な動向、各国のインクルーシブ教育事例などを紹介しました。2日目には、モンゴルの関連法におけるインクルーシブ教育の位置づけや就学支援の仕組みについて紹介した後、入学希望の障害児に対する学校の対応について、事例を基にグループディスカッションを行いました。

研修後のアンケートでは、「(本研修で扱った内容は)非常に重要なトピックだった。今回学んだことを施実践していきたい。」「インクルーシブ教育を充実させるために、区の教育課だけでなく、学校関係者や児童生徒、保護者とも協力して取り組むことが効果的であると理解した。」といった感想が聞かれました。

プロジェクトとしては、今回の研修が初めて取り組んだオンライン研修となりました。今後もオンラインツールを活用しながらモンゴルの皆さんと活動を進めていく予定です。

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