障害児の保健・教育・社会保障支部委員会を対象に研修を実施しました

2021年5月21日

2021年5月17日から21日まで、障害を認定し支援サービスを検討する「障害児の保健・教育・社会保障支部委員会(以下、支部委員会)」を対象とした研修を、オンラインで実施しました。9区21県の支部委員会から170名が参加しました。

研修初日には、労働・社会保障省Tungalagtamir局長が支部委員会委員への期待を述べ、障害児の保健・教育・社会保障委員会が支部委員会の活動と役割について確認した後、STARTフェーズ2プロジェクト専門家が、ICF(国際生活機能分類)(注)を活用したアセスメント及び発達支援計画の作成について講義を行いました。また、同プロジェクトフェーズ1のパイロット地域であったバヤンゴル区とフブスグル県の支部委員会が、事例検討会議の実践例を紹介しました。

5月18日から21日までは、1日あたり7~8区県の支部委員会を対象に、より実践的な研修を実施しました。はじめに、「障害児の保護者の会」の会員より、子どもに学びの機会を保障することに対する思いが語られました。その後、Zoomのブレイクアウトルーム機能を用いて、区県ごとに架空の事例についてICFを活用したアセスメントを行い、発達支援計画を作成する演習を実施しました。

参加者からは「ICFについて知識はあったものの、実践の経験は乏しかったので、いい経験になった」との声が聞かれました。また、研修後のアンケート調査では「講義内容について理解できましたか」という問いに対し、回答者全員(90名)が「よく理解できた」または「理解できた」を選択しました。さらに「今日の研修に参加して、あなたの区・県でも事例検討会は開催できそうですか」との問いには、96.7%(87名)の回答者が「開催できそうである」を選択しました。

本研修の学びをもとに、各支部委員会は2021年9月までに事例検討会議を開催予定です。

(注)ICFは2001年にWHO総会で採択された健康の構成要素に関する分類であり、健康に関する状況や影響する因子を深く理解したり、様々な専門分野や異なった立場の人が生活機能上の問題を共通理解したりすることに役立ちます。

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