第3号「保健人材養成機関の実験室・実技演習室の教授法・管理法ワークショップ」

2018年1月4日

本プロジェクトでは、モザンビークにおける質の高い保健医療人材の養成及び育成に貢献するため、特に継続教育の実施システムの構築と研修内容の充実に注力しております。

モザンビークでは、現在、全国に16校の公立の保健人材養成機関(IdF)が存在し、各校に実技演習室(LH)と(一部のIdFを除き)生物化学実験室(LM)の施設がありますが、これまで、LH及びLMの使用・管理にかかるガイドラインがなかったり、(それぞれの実習室の管理者や実習室を利用する教員が機材の使用方法を十分に理解していなかったといった理由から)間違った機材の使い方で実習授業が実施されていたり、機材が放置されていたり、必ずしも実践的な利用や適切な管理がなされていない状況が散見されていました。

そこで、JICAでは、先行案件「保健人材養成機関教員能力強化プロジェクト(ProFORSA): 2012-2015」及び国別研修「医療従事者学校教員指導力強化研修:2013-2015」の中で実施した本邦研修(全5回)の中で、LH/LMでの教授法・管理法の能力強化を行ってきました。

研修員の帰国後、本邦研修で習得した技術を最大限に活用すべく、保健省は研修参加者を中心に据え、LH/LMの使用・管理に関するガイドラインを制作し、今回10月16日から20日までの期間、全国のIdFのLH/LMの管理者を対象として、LH/LMでの教授法・管理法に関する研修が開催されました。

本研修では、LH/LMにある機材の使い方だけでなく、日本が生んだ5Sの理解とその実践力の強化に主眼が置かれ、非常に充実した研修が行われました。

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5Sの概要を説明するErmelinda保健省職員(写真左:2013年本邦研修参加者)
(2017年10月17日)

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各IdFのLHの実習用マネキンの使い方を確認する研修参加者
(2017年10月18日)

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LH/LMの機材にラベル付けする研修参加者
(2017年10月18日)

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LH/LMの機材・資材の在庫確認を行う研修参加者
(2017年10月19日)

【画像】Veronica短期専門家(サンパウロ大学看護学部)とC/Pによる研修総括会議
左:Suraia職員(保健省:2015年本邦研修員)
左中央:Henriques教員(ICSナンプラ: 2015年本邦研修員)
右中央:Veronica短期専門家
右:Ermelinda職員
(2017年10月20日)