「新しい学校教育制度に対応したカリキュラム普及プロジェクト」が始まりました

2021年8月20日

2021年7月

2021年5月~6月、日本人専門家チームがモザンビーク入りし、新しい学校教育制度に対応したカリキュラム普及プロジェクトが始まりました。このプロジェクトは、ポルトガル語のフレーズ「Projecto de Reforço à Implementação do Currículo do Ensino Primário」の頭文字から「PRICEP」というニックネームが付けられました。PRICEPは、初等教育において児童の算数・理科の学力を向上させることを目標に、2021年3月~2027年2月の約6年間にわたり実施されます。算数及び理科のカリキュラム・教科書の改訂、教員養成、現職教員研修、教育評価システムの強化に包括的に取り組む、ユニークで大規模なプロジェクトです。

日本人専門家の現地入り後まもなく、算数のカリキュラム・教科書改訂にあたる算数チームが立ち上がりました。算数チームには技官5名が配置され、現在、日本人専門家と共に算数カリキュラムに規定された内容とその系統性を見直しています。見直し作業の終了後は、いよいよ小学1年生の教科書原稿の執筆が始まります。

教員養成・現職教員研修を担当する教師教育チームの立ち上げ準備も進んでいます。教師教育チームは、既存の教員研修の仕組みやICTの活用状況などに関する現状調査の結果をもとに、プロジェクトによる支援内容をモザンビーク側と協議する予定です。

また、6月4日には第1回合同調整委員会(JCC)が開かれ、今後の業務計画が先方政府と合意されました。これから本ウェブサイトを通じて、プロジェクトの進捗状況などをご報告します。是非ご覧いただき、モザンビークやプロジェクトのことを少しでも皆さまに知っていただければと思います。

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算数チームのカリキュラム見直し作業の様子。議論が白熱しています!

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合同調整委員会(JCC)の様子