モザンビークでは、国土の約48%にあたる約38百万haを森林が占めているが、毎年22万ha、0.58%の森林が消失している。森林減少の主な理由には、鉱山開発、過度の焼畑利用及び薪炭材採取、農地転用、違法伐採、森林火災などが挙げられ、根本的な要因として、農村部の住民の森林資源への依存度の高さと森林行政のガバナンスの弱さがあると考えられる。
モザンビークにおける森林減少は、年間約12百万トンのCO2排出量にも匹敵すると言われ、2012年以降、世界銀行(以下、「世銀」)の森林炭素パートナーシップ基金(FCPF)REDD準備計画が進められるなど、国際機関やドナー機関の支援を得て、REDD+の取…