YCDCへの交通工学能力トレーニング 第1回:交通調査に関する講義

2020年2月1日

道路計画・建設・維持管理・補修などのあらゆる事業において、道路と交通量の現況把握は極めて重要です。交通調査では、道路状況の何を知りたいかによって、調査の方法が変わります。例えば、以下のような種類があります。

交通量観測調査

特定の地点を通過する車両の数をカウントして、交通状況を把握するものです。最近は手動観測だけでなく、機材を用いた自動観測がメジャーになりつつあります。

【画像】交差点での交通量観測における人員配置案

走行速度調査

各時間帯の混雑状況の指標として、一定の距離を通過するのに要した時間から道路走行速度を推計するものです。GPSなどのデバイスを用いて計測するのが一般的です。

【画像】走行速度調査結果の例(出典:YUTRA-Update 調査)

道路インベントリ調査

道路状況を包括的に把握するための調査です。調査項目は目的によって異なりますが、道路の幅員(車道・歩道)・舗装・排水・道路照明・バス停位置などが調査項目に含まれます。

【画像】

参考資料