YCDCへの交通工学能力トレーニング　第2回：交通調査の活用方法

交通調査の活用方法について、YCDC関係者に講義を行いました。

乗用車換算係数（PCE：Passenger Car Equivalent）の概念

交通量を、道路に及ぼす負荷として考えると、オートバイ1台と大型トラック1台を同じ数値では扱えません。オートバイや大型トラック1台が、それぞれ自家用車何台分に相当するか想定するために使用する係数を、乗用車換算係数（PCE：Passenger Car Equivalent）といいます。

各国における PCE の基準値

交通容量と速度の関係

道路には定められた交通容量が存在します。同じ道路であっても、交通容量が極端に小さい区間（路上駐車が多い、交差点、etc…）が存在し、それを『ボトルネック（隘路）』と呼称します。
交通渋滞は『ボトルネックに交通容量を超える交通量が流入しようとするときに、ボトルネックを先頭にして上流に列が生じている状態』と定義されます。

ボトルネックと交通渋滞のイメージ

交通容量は車線幅員・路肩幅員・路側状況・道路舗装・大型車の割合などの要因によって規定され、交通量（Volume）／交通容量（Capacityによって、道路のサービスレベルが規定されます。

道路のサービスレベルの評価方法と状態

参考資料

• YCDCへの交通工学能力トレーニング　第2回講義資料（英語）（PDF/1.12MB）