シンドパルチョーク郡チョータラ市における女性交流訓練センター建設の起工式

2016年4月18日

2016年3月16日、シンドパルチョーク郡チョータラ市において、「女性交流訓練センターの再建を通した地方部における女性の社会参加支援プロジェクト」による女性交流訓練センター建設の起工式が行われました。

このプロジェクトは優先緊急復旧事業(QIPs: Quick Impact Projects)の第一号となる案件で、女性子供社会福祉省(Ministry of Women, Children and Social Welfare, MoWCSW)の管轄の下、以下のような女性の生計向上トレーニングの再開に向けた女性交流訓練センターの再建を目的としたものです。
・郡女性子供開発事務所(WCO)が行っている女性、子供、障害者および高齢者等の保護と社会参加
・Gender Based Violence(GBV)の防護と被害者保護
・女性と子供の権利のための活動

起工式では、清水勉JICAネパール事務所長から祝辞とともに、ネパール地震の被害状況や東日本大震災の被災状況、また、そこからの復興の事例の紹介、JICAがネパールにおいて実施している支援内容についてのスピーチがありました。また、シンドパルチョーク郡の地域開発官のクリシュナ・バハドゥール・シャヒ氏は、JICA支援の重要性を強調し、感謝の気持ちを述べられました。最後に、女性センターの所長であるサンディヤ・ラジェシュヲリ・シン女氏は、JICAおよび調査団への感謝の気持ちを述べられ、震災による女性センターの活動への影響と女性交流訓練センター再建の有用性について話されました。

女性交流訓練センターの建設にあたっては、耐震性の高い女性交流訓練センターの再建を目指し、以下の工事が行われます。
・女性交流訓練センターの再建(2階建て、トレーニング室、2事務所、トイレ)
・既存擁壁の補強(控え壁、擁壁、蛇篭設置)
また、本プロジェクトの実施による受益者は、以下を想定しています。
・直接受益者:セミナー・訓練を受講する女性(1回あたり30名、年間1,500名)および施設職員17名
・間接受益者:147,723名(シンドパルチョーク郡女性人口)

JICAは、地震後の復旧、復興を促進するためQIPsを通じて医療施設、公共施設、農業・畜産、道路、上水道、女性支援、生計向上等に関する20件以上のプロジェクトを進めていきます。

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僧侶のお祈り風景

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プロジェクトにかかる横断幕

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清水ネパール事務所長の挨拶

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女性センター長の挨拶