ヤギの配布、はじめました!−持続的な生計復興のために−

2017年3月10日

かつて、ゴルカ郡バルパック村では多くの家庭でヤギが飼われていましたが、震災によって多くのヤギが、がれきの下敷きになるなどして失われました。畜産は、農業、出稼ぎと並んでバルパック住民の重要な生計手段ですが、多くの家庭では新たにヤギを購入するお金がなく、活動を再開できない状況でした。
そこで、「女性を対象としたヤギ飼育による生計向上プロジェクト」では、地域の女性を対象に、優良品種の雌ヤギを導入するとともに、持続的な生産システムの構築を支援しています。これまでバルパック村で飼われていたヤギは、もともと生産性が低かった上に、継続的な近親交配により、病気に弱く育ちも悪くなっていました。このヤギ飼育支援では、ヤギの交配を適切に管理する仕組みを作り上げることで、強く健康なヤギが生産できるようになることを目指しています。また、将来生まれた子ヤギの販売益の一部は、今後、村の女性がヤギを購入する際の支援費用に充てられる予定です。

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ヤギの引き渡し式典の様子

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配布を待つ雌ヤギ

2017年2月19日には、300頭の配布を予定している雌ヤギのうち、第一陣となる45頭を配布し、ヤギ飼育に係る第2回目のトレーニングを実施しました。「大事な資金から支払い、ヤギを配布されたので、責任を持って取り組みを成功させたい」と村の女性は意気込んでいました。
地震の発生からもうすぐ2年、持続的な生計向上に向けて、期待が高まります。

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受け取るヤギを決めるためのくじ引き

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各参加者に無事ヤギを配布しました

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トレーニングの様子:講義の後は、学んだ成果を発表します。皆さん真剣です