活動成果のとりまとめと地元関係者との共有−農業生産プロジェクトの完了に向けて−

2017年4月18日

RRNEでは、ネパール地震で被災した住民の生計復興支援の一環として、ゴルカ、シンドパルチョーク両郡の郡農業開発事務所(District Agriculture Development Office)とともに、農業生産の技術訓練に係る3件のクイック・インパクトプロジェクトを実施してきました。

これらの活動の大部分が、完了に近づいてきました。そこで、2017年2月から3月にかけて、各VDC(村落)や郡の関係者を集めた会議を開催し、現時点までの成果とプロジェクトを通じて紹介された技術の有用性を、地元関係者と共有しました。

各VDCで開催された会議には、本活動参加者に加え、村長、地元の政治的リーダーが、郡で開催された会議には、郡の開発プロジェクトを管轄する郡開発官や関係政府機関の職員が参加しました。会議では、適切な種子と栽培技術の導入により、メイズの生産性が2倍以上に向上した事例や、植え付けから収穫までの一連の野菜栽培技術の訓練を受けて野菜の収穫量が30%程度増加した事例などが紹介され、関係者からは、今後、より広い地域でこれらの技術を展開していくべきだ、等の意見が多く聞かれました。

プロジェクトを通じて紹介された技術は、現在、技術マニュアルに取りまとめられている最中であり、今後、積極的な活用が期待されます。

【画像】

郡プロジェクト助言委員会(DPAC)会議の様子。

【画像】

VDC(村落)レベルでのラップアップ会議の様子。

【画像】

従来の技術で育てられたメイズ(右)とプロジェクトの指導で育てられたメイズ(左)の坪刈りの比較。

【画像】

プロジェクトを通じて導入された高床式の苗床。雨季の野菜栽培に有効であると、参加者から好評。

【画像】

青々と茂った野菜畑。

【画像】

各プロジェクトで紹介された技術をとりまとめたマニュアル