タナフ郡3村の調停人技術研修の実施およびコミュニティ調停センターの開所

2016年11月24日

2016年11月13〜24日

パイロット郡の一つに決まったタナフ郡のコミュニティ調停人を育成するため、調停人技術研修をポカラ市で11月13〜20日の8日間開催しました。研修にはパイロット村となったリスティ、アルノダヤ、ガジャルコットの各村から選ばれたコミュニティ調停人の候補者計33名が参加しました。

調停人技術研修の実施は、9月のモラン郡の村を対象とした研修に次ぎ二回目となります。研修期間や構成は前回と同様で、前半はコミュニティ調停に関する知識を習得するため座学形式の講義、後半は実体験を通じてコミュニティ調停の手続きやテクニックを習得する模擬演習です。後半の模擬演習では、事例として取り上げられた争議・調停の様子を迫力ある演技で再現する受講生もいるなど、各村で発生する争議案件のコミュニティ調停による解決へ真剣さや大きな期待を伺うことができました。

引き続き11月22〜24日には、各村におけるコミュニティ調停センターの開所式が開催されました。開所式には、調停人技術研修を修了したばかりのコミュニティ調停人やタナフ郡や各村役場の行政関係者の他、政党関係者や地域住民も多数参加しました。開所式では、先日完成したばかりのコミュニティ調停を題材にしたドラマが放映され、多くの地域住民から好評を得ました。コミュニティ調停センター開所の際に必要となる什器等はプロジェクトより提供されました。今後は、各村が主体的に村レベルでのコミュニティ調停制度の運営を進めていくことになります。

(参考)各村の人口(※ネパール中央統計局国勢調査データ、2011年)
リスティ村:1,948人
アルノダヤ村:5,008人
ガジャルコット村:5,575人

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