モラン郡3村におけるレビュー会議の実施

2016年12月28日

2016年12月26〜28日

本年9月にモラン郡3村(モティプール村、ヤンシラ村、バヤルバン村) 向けの調停人技術研修の実施およびコミュニティ調停センターの開所支援を実施し、各村にコミュニティ調停制度が導入されてから約三カ月が経過しました。各村でのコミュニティ調停制度の運営状況を把握するため、12月26〜28日にかけて各村を訪問してレビュー会議を実施しました。

各村のレビュー会議には、調停人技術研修を受講したコミュニティ調停人や、VDCセクレタリー(秘書官)・アシスタント(補佐官)ら村の行政官が参加し、各村におけるコミュニティ調停の運営状況や課題について意見交換が行われました。各村ともに、既に地域住民からコミュニティ調停の申請案件があり、土地区画や悪臭等の近隣住民問題や、養育費・嫁姑等の家庭内問題がコミュニティ調停制度を活用して解決が図られていました。また、正式なコミュニティ調停手続きには至らないものの、コミュニティ調停人が住民から相談を受けたケースも数多く報告されました。各村ともコミュニティ調停人は定期的な会合を行っているほか、コミュニティ調停の実施のための独自予算も割り当てており、現在策定中のコミュニティ調停ガイドラインの指針に沿った運営が実施されていることも確認されました。

地域住民のコミュニティ調停制度に対する関心も高まりつつあることも確認されました。一方で、今後コミュニティ調停を題材にした路上演劇や、ドラマ・ドキュメンタリーのテレビ放送等を活用して、地域住民にとってコミュニティ調停が一層なじみやすいものになるよう広報を行う必要性についても意見交換されました。

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ヤンシラ村におけるレビュー会議