第3回プロジェクト運営委員会の実施

2022年10月26日

2022年9月からプロジェクト活動は第2期に入りました。

今期では初回、プロジェクト通算では第3回目のプロジェクト運営委員会が10月19日と26日に開催されました。

当プロジェクトでは期待される成果ごとに協力対象地域を二つのグループに分けて、活動計画や進捗状況を確認・評価し、よりよいプロジェクト運営ができるよう、各グループで議論を深めています。

このプロジェクトの前身で、2015年から4年間実施された「チョンタレス保健管区およびセラヤ・セントラル保健管区における母と子どもの健康プロジェクト」において、チョンタレス保健管区およびセラヤ・セントラル保健管区は母子保健サービスの改善に努め、成果を上げてきました。今回のプロジェクトでは、これら2つの保健管区を一つのグループとして、非感染性疾患(NCDs)、特に高血圧症と糖尿病の対策に焦点を当て、保健サービスの強化に取り組んでいます。このグループがプロジェクト運営委員会で課題として挙げたのは、地域の保健ポストや保健センターで行われているNCDsスクリーニングの手順や記録方法が統一されていないことでした。スクリーニングの記録用紙は、プロジェクトの専門家が保健省の保健サービス総局と作成し、2022年8月下旬から試用を開始しています。チョンタレス保健管区およびセラヤ・セントラル保健管区はNCDs委員会を設立し、そのメンバーを中心に、2022年中に現行のNCDsスクリーニングの問題点を詳細に分析し、具体的な改善方法を検討していくことで合意しました。

もう一つのグループ、マサヤ保健管区とカラソ保健管区は、プライマリ・ヘルス・ケアに基づく母子保健サービスの改善・強化に取り組んでいます。プロジェクトの専門家の指導で第一次医療レベルに配置されている医師・看護師と住民ネットワークのメンバーから成る“家庭・地域保健チーム”の活動のモニタリングが開始されました。こちらのグループのプロジェクト運営委員会では、モニタリングの結果、チームが実施すべき国の保健政策である「家庭・地域保健モデル」の展開に必要な基本的な13項目の活動を示したガイドブックが十分に活用されておらず、内容の理解も不足していることが、課題として挙げられました。今回のプロジェクト運営委員会では、家庭・地域保健チームの医師、看護師と、それを統括する各市の保健管区支所の職員を対象に、この基本的な13項目の活動を理解するための勉強会の計画が立てられ、1か月以内に実施することが合意されました。

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NCDsに取り組むグループによるプロジェクト運営委員会

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母子保健サービス強化に取り組むグループによるプロジェクト運営委員会