非感染性疾患(NCDs)スクリーニングの結果分析会議

2022年10月29日

プロジェクトの第1期に保健サービス総局とNCDsスクリーニングの記録用紙を作成し、保健省の承認を得てパイロット保健セクターや市保健管区支所で8月1日よりその試用を開始しました。

収集した情報をもとに、記録用紙の改善点の抽出や記録されたデータを分析するための会議を、10月21日、チョンタレス保健管区とセラヤ・セントラル保健管区で実施しました。

スクリーニングの内容は、身長・体重・腹囲の計測と肥満度を表す体格指数(BMI)の算出、血圧・脈拍等のバイタルサイン測定および問診です。両保健管区では、約2か月間で、計2,743名が高血圧症と糖尿病スクリーニングを受けました。スクリーニングは「症状のない人を対象に、疾患の疑いのある人の発見を目的に行う検査」なのですが、試用中の記録用紙を精査したところ、何らかの症状があるために保健医療施設を受診した患者のデータが少なからず含まれていることが判明しました。また、実施場面に立ち会ったパイロット市保健管区支所のNCDs対策責任者の報告から、腹囲測定が正しくできないスタッフがいたことや、計測や問診によるリスクの分類と診断、検査や加療の必要性の判断等に時間を要する、または、正しく行えていない例が少なからずある現状が明らかになりました。スクリーニングの定義を始め、その対象者と適切な実施手順、診断のための情報の判断基準、正しい記録方法等を明確に示し、周知する必要があります。チョンタレス保健管区とセラヤ・セントラル保健管区内に、それぞれ10月29日までにNCDs委員会を設置し、NCDsスクリーニングを実施する人材の能力強化に必要な研修内容や教材についての検討が始まりました。

【画像】

セラヤ・セントラル保健管区におけるスクリーニング結果分析会議