国内の全県保健管区の非感染性疾患担当官会議へ出席

2023年3月10日

2023年3月10日、保健省で、すべての県保健管区の非感染性疾患(NCDs)対策担当官による会議が行われました。プロジェクトの日本人専門家とテクニカル・アシスタントは、この会議で全国からの参加者に対して、プロジェクトの紹介をする機会を得ました。

また、同会議に出席していた、プロジェクト対象地域のカウンターパートから、プロジェクト活動で実施している、NCDsに係る保健サービス強化への取組みについて、その方法や成果と課題などが発表されました。昨年8月より、糖尿病と高血圧症のスクリーニングに取り組んでいる2県保健管区のカウンターパートの代表者から、はじめのうちは、正確な実施方法が徹底されておらず、既に糖尿病や高血圧症で治療中の患者もスクリーニングの対象者に入れてしまい、データ分析の時点で間違いに気づいたこと、健康リスクを意識していない人に、スクリーニングを受けてもらうための工夫が必要であること、また、国が進めている「健康フェア(村や町への出張診療やワクチンをはじめとした各種保健キャンペーンなど)」とうまく組み合わせることが効果的であることなどが報告されました。会議の出席者からは「自分の県保健管区でも、スクリーニングを導入して展開したいし、しなければならない」「スクリーニングを実施したいが、正しい方法を示した保健省によるガイドブックが必要だ」「担当している業務が多くてNCDs関係の活動に集中して時間を作るのが難しくて困っている」などの声が寄せられました。

今後、スクリーニングの実施手順や注意点などについて記載したガイドブックを作成することや、「NCDsに関わるプライマリー・ヘルス・ケアの強化研修」とそこで使用する教材の準備を進めていることを伝えました。また、保健省保健サービス総局から、現在、プロジェクトが取り組んでいる活動を将来的に全国で実施していくことが説明されました。今後もこのような機会に、プロジェクトの活動で得られた経験や知見を発表していきます。

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日本人専門家からのプロジェクト紹介

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カウンターパートの発表を聞く参加者たち