各保健管区市支所による、家庭・地域保健チームへの母子保健研修完了

2023年3月31日

これまで、保健省からプロジェクト対象の県保健管区へ、そこから各市支所へと「カスケード方式」による母子保健研修のファシリテーター養成研修が実施されてきました。3月に入り、カスケード方式の最後の段階として、県保健管区のファシリテーターによって養成された、各市の研修ファシリテーターにより、それぞれの市が管轄する家庭・地域保健チームに所属する医師と看護師、准看護師に対する母子保健研修が行われました。

研修は、毎週1回、保健省が設けている、「職員の継続教育のための時間枠(患者が少ない水曜日や木曜日の午後3~4時間ほど)」を使って、実施することになっていました。しかし、今年の1月より、国のデング熱対策の強化とともに、これまで継続教育に当てていた時間も地域での巡回予防活動に当てざるを得なくなり、全ての市で、予定していた継続教育時間の利用が難しい状態となりました。研修担当者は、市支所長や労働組合長と調整を重ね、他の就業時間や土曜日に少しずつ時間を作りながら、プロジェクト対象地域のうち、4つの県(マサヤ、カラソ、チョンタレス、セラヤ・セントラル)の全ての市で、2日間分の研修を終了しました。研修に参加した家庭・地域保健チームの医師、看護師から「ハイリスク妊婦の搬送基準や薬剤の使い方について再確認できた」「乳児健診の時期について誤解していたことが分かった」「緊急時の対処について、さらに学びたい」等の感想が寄せられました。

やむを得ない理由で研修に出席できなかった方や、事後テストの成績が基準に達しなかった方に対する再研修は4月に実施される予定です。

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マサヤ県マサヤ市の研修会場

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カラソ県カラソ市の研修会場