第2回プロジェクト合同調整委員会を開催

2023年4月12日

2023年4月12日に、第2回プロジェクト合同調整委員会(JCC)を開催しました。日本(JICA)側からは、JICAニカラグア事務所長をはじめ4名と、プロジェクトから専門家3名とのテクニカルアシスタント3名が参加し、ニカラグア(保健省)側からは、レジェス保健大臣をはじめ本省から4名、プロジェクト対象地の6県の保健管区長らが参加しました。

プロジェクト・デザイン・マトリックス(PDM)における「期待される4つの成果」別に、各成果に関わる活動の進捗状況を発表しました。成果1の対象地域は、マサヤ県とカラソ県の保健管区で、ニカラグアのプライマリー・ヘルス・ケアである「家庭・地域保健モデル(MOSAFC)」の、特に、母子保健分野の強化活動について、その進捗や課題を確認しました。成果2の対象地域は、チョンタレス県とセラヤ・セントラル県の保健管区内で選定したパイロット地区で、非感染症疾患(NCDs)の患者登録とNCDs研修に必要な教材作成が順調に進められています。成果3の対象地域は、グラナダ県とリバス県、そしてチョンタレス県及びセラヤ・セントラル県の成果2のパイロット地区以外の全地域です。成果1と成果2の活動経験をもとに、MOSAFCにおける地域活動や提供する保健医療サービスの質の向上を、本省から管理する仕組みづくりを進め、これを広げ始めています。最後の成果4の対象地域は、全国19保健管区で、成果1から3の活動で日々得られる経験と知見を踏まえて、保健省がそれらを国内のすべての地域で効果的に展開していくための準備作業になります。これまで展開してきた、地域の最先端で住民とともに活動する「家庭・地域保健チーム」の能力強化に加えて、次に、これを統括する保健管区の各市支所の管理能力を向上させていくためのガイドブックの作成が開始されました。

今回のJCCで、プロジェクト活動が順調に進んでいることが確認されました。

【画像】第2回JCCを保健大臣会議室で開催

【画像】JCCへ参加した関係者、中央がレジェス保健大臣と小谷ニカラグア事務所長