アウトリーチ活動のデータレビュー会議開催

2018年3月12日

ラゴス州における乳児予防接種は、公的保健施設における毎週のスケジュールに沿った実施以外に、各施設4か所のアウトリーチサイトを定め、出張サービスを実施しています。プロジェクトは、活動対象地区であるエティオサ、ラゴスメインランド地方行政区とヤバ地方行政区において、通常のアウトリーチ活動ではカバーしきれない、Hard-to-Reach(HTR)と呼ばれる居住区(ボートで行かなければ辿り着けない、または道や環境が悪いなどの悪条件でアクセスすることが難しい場所)15か所へのアウトリーチ活動を支援しています(注)。

予防接種データレビュー会議は、プロジェクトが支援しているアウトリーチ活動の関係者を集め、3か月に1度開催しています。今回は、ラゴスメインランドとヤバにおける、2017年12月から2018年2月までの3か月間の通常の予防接種およびHTRへの予防接種データ全てをレビューし、現状の確認、問題点の抽出や改善点について話し合いました。また、現場で実際に予防接種を行っている保健従事者から、データだけでは分析できない問題点についても意見が出され、参加者全員で、どのように予防接種率を高めていくかを話し合う機会となりました。期待した成果が上がっていないアウトリーチサイトにおけるコミュニティ動員方法改善の提案が出され、その方法を次の3か月で試行することが決定されました。

プロジェクトは、予防可能な疾病で命を落とす子どもがひとりでも減るよう、今後もラゴス州のアクセスが難しい場所での予防接種のアウトリーチ活動を支援していきます。

【画像】

データレビュー会議の様子(プライマリー・ヘルス・ケア庁、地方行政区保健チーム、ヘルスワーカーが参加)

【画像】

3か月間のアウトリーチの成果と課題を報告するラゴスメインランド行政区の予防接種担当官