「パレスチナ理数科教育質の改善プロジェクト」が始まりました

2020年3月19日

2019年3月、「パレスチナ理数科教育質の改善プロジェクト(PIQMAS)」の第一段階目が始まりました。JICAは「パレスチナ日本初等理数科カリキュラム・教科書改訂協力プロジェクト(PAJEC)」(2016年11月~2018年11月)で、初等理数科1~9年生の教科書の改訂を支援しました。後継案件となる本プロジェクトでは、子どもたちの学びの改善を目指し、教材の活用方法や教員の指導技術の向上のための技術支援を行います。プロジェクトの第一段階目では、現地の初等理数科教育の実態を把握するための診断的な調査を実施し、その結果に基づいて、改善策を考案することを目的としています。

2019年4月2日に日本人専門家が現地入りし、プロジェクト活動がスタート。カウンターパート機関である教育庁への表敬訪問ならびにキックオフミーティングを開催し、プロジェクトの実施方針について協議しました。また、現地の子どもたちの学習到達度を診断するための筆記試験や、授業の特徴を分析するための授業映像の撮影を実施しました。撮影と並行して、日本人専門家もカウンターパートと共に実際の授業を観察し、ワークショップを開いて関係者間で気づきを共有しました。

これらの活動を通じて、現地の理数科教育における生徒のつまずきや、授業の特徴が徐々に明らかになってきました。今後は、筆記試験や授業分析の結果をもとに、パレスチナの理数科授業をどのように改善していくべきか、カウンターパートとともに考えていきます。診断調査の結果やプロジェクト活動の様子について、これから本ウェブサイト上でお伝えしていきますので、是非ご覧ください!

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キックオフミーティングの様子

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診断調査の筆記試験を受ける子どもたち

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カウンターパートと日本人専門家による授業観察