流域浸食・堆砂調査の技術移転

2016年6月6日

パラグアイは水力による発電供給が豊富な国であり、その重要な発電の源である水を確保することが大事になります。本件では、イグアス湖にて流域管理の体制強化プロジェクトをパラグアイ電力公社(ANDE)とともに実施しており、アカラウ発電所で水力発電をしているANDEが独自でイグアス湖の流域管理をしなければ、浸食・堆砂が進み、適切な水量を確保することが出来なくなります。そこで、プロジェクトの一環として、現地に短期専門家を2か月間派遣しANDEの地形課職員に対し、流域浸食・堆砂調査の技術指導を行いました。ANDEが所有している資機材(ボートや位置測位システム)を使用するほか、木杭を打ち経過観察する方法など、適正技術を習得しました。今回の調査結果と過去の地図を比較して、堆積状況の推定など宿題も残っていますが、短い間での充実した技術移転がなされました。

【画像】

イグアス湖の湖岸浸食

【画像】

JICA短期専門家とANDE地形課職員との打合せ

【画像】

GPS(位置測位システム)の利用

【画像】

ボートにて深浅測量へ出かける準備

【画像】

ボートでの調査風景