巣立ちの準備、ファシリテーション研修中級編に参加

2016年10月22日

イグアス湖流域総合管理体制強化プロジェクトでは、パラグアイ電力公社(ANDE)を実施機関としてイグアス湖の流域管理を推進していますが、私有地が多く占める流域を管理していくためには、市役所職員や住民リーダーと一緒に参加型で活動を進める必要があります。
プロジェクトを通じて、住民参加型の流域管理活動を複数の市で展開してきましたが、ANDE職員は住民と一緒に仕事をする経験が乏しく、業務を進めていくに連れて弱い部分が特定されました。そこで、さらなる育成が望まれ、そのスキルアップを目指して、ANDE職員を対象とした「ファシリテーション研修中級編」を開催しました。
この研修で、紛争解決やコミュニケーション能力などの分野で経験豊富な現地の講師の方を招いてANDE職員に対して研修を実施しました。
一週間程の研修となりましたが、受講したANDE職員からは「体を動かしながら体験する研修によって、相手の立場に立つという感覚や、暴走する参加者がいたときの対処方法などを学んだので、すぐに役立ちそう。」、「今までこういう研修で行う体験型のアイスブレーキングが気恥ずかしかったけど、それぞれのゲームには明確な目的があることを知って、見方が変わった。」という声が聞こえました。
この研修に参加したANDE職員は、今後もイグアス湖流域にある市役所で住民リーダーと活動を継続しますが、この研修によって彼らの活動を見守りながら独立することを期待します。

【画像】

ファシリテーション研修中級編で、講師が豊かな経験をもとに具体的で役に立つ講義をしました。

【画像】

ファシリテーション研修中級編では、参加者が話し合いながら学んでいきました。

【画像】

ファシリテーション研修中級編では、自分と向き合い、自尊感情を高めることについても気づきがありました。

【画像】

5日間にわたるファシリテーション研修中級編を終えた仲間たち。