本邦研修「農産物中の重金属分析技術」実施

2019年11月25日

2018年10月16日から11月1日までの約半月間、本プロジェクトのカウンターパートである国立植物・種子品質・検疫機構(SENAVE)検査官1名が日本を訪問し、厚生労働省のご協力の下、一般財団法人日本食品分析センター及び神戸検疫所において「農産物中の重金属分析技術」研修を受講しました。

SENAVE研究所では、近年、残留農薬の分析は本格的に実施されるようになりましたが、重金属については同研究所の所管ではあるものの、分析機器の不備や検査官の人材不足や分析能力の問題から、現段階では十分に実施されていないのが実状です。しかしながら、パラグアイから輸出される農作物に対しては、残留農薬に加えて、重金属など環境由来の食品安全に関する検査についても中東など輸出先国のニーズが高く、これらの検査を実施することが、パラグアイ産輸出農作物の国際市場における信頼性向上につながります。

このような状況において、今回の研修を受講したカウンターパートが、将来、パラグアイにおける重金属分析を牽引する人材となり、安全な食品が供給される体制が強化されることが期待されます。また、プロジェクトにおいても検査官の能力強化、研究所の機材整備・組織強化に継続的に取り組んでいきます。

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研修実習を受けるカウンターパート

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研修実習を受けるカウンターパート

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日本食品分析センター関係者とのグループ写真。左から2番目がカウンターパート。右端は、2019年2月、短期専門家として同カウンターパートをパラグアイにて指導した座間専門家