短期専門家「アフラトキシンの分析」による技術指導実施

2020年1月25日

本プロジェクトにおいては、これまで主にゴマの対日輸出で問題が顕在化したカルバリルなどの残留農薬の分析能力向上のための技術協力を実施してきました。その一方、パラグアイにおいては、ゴマに類似する種子作物であるチアシードから強力な発がん物質であるアフラトキシン(ある種のカビが産生する毒素)が検出され、日本側の輸入検査が強化されています。しかしながら、パラグアイにおいては、アフラトキシンの検査が本格的に実施されたことがないことから、その対策が急務とされています。

このような状況において、2019年12月9日~20日、森本ちひろ専門家(横浜検疫所 輸入食品・検疫検査センター)が、国立植物・種子品質・検疫機構(SENAVE)研究所において、アフラトキシンの分析方法について技術指導を行うべく派遣されました。

森本専門家は、アフラトキシン分析のための標準作業手順書の内容確認・改訂、必要な機材器具の整備状況の確認と提案、分析手技および分析精度の確認等の技術指導をSENAVE研究所検査官に対して行いました。
今後、SENAVE研究所においては、森本専門家の指導をベースとして、アフラトキシン検査を導入、実施していきます。

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SENAVE研究所にて技術指導を行う森本専門家(左)

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SENAVE研究所にて技術指導を行う森本専門家(左)

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技術指導を受けた検査官と森本専門家(中央)