パラグアイ農業技術院(IPTA)総裁表敬訪問

2021年5月12日

豊かな土壌と水に恵まれたパラグアイでは、農業が基幹産業の一つで、特に大豆は世界第6位の生産量、第4位の輸出量を誇ります(2017年)。しかし、これらは大規模農業によるものが主体であって小規模農家ではその恩恵に預かることはできません。

小規模農家にとって、ゴマは生産が容易な農作物であり、日本をはじめ各国への輸出を通して換金できる重要な作物となっていました。ところが、2009年以降、対日輸出ゴマにカルバリルなど農薬の残留基準違反が頻発したことから、その安全性の信頼が揺らぎ輸出が激減してしまいました。

こうした問題を解決するためには、ゴマに対する農薬の使用基準や残留基準が必要です。こうした基準作りのために、IPTAは、INOPARプロジェクトの取り組みの一環で全国各地の試験圃場でゴマの作物残留試験を実施しています。

4月7日、IPTAのEdgar Esteche総裁を表敬訪問し、試験の成果や今後の継続した連携などについて報告し、意見交換を行いました。

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IPTA総裁室にて
左からEdgar Esteche総裁、遠藤チーフアドバイザー、Victorプロジェクトアシスタント