検査委託者向けのWEB説明会の開催

2021年6月20日

今年のゴマの輸出検査が本格化し始めた3月から4月にかけて、複数のゴマ輸出企業からSENAVE研究所に対し、検査に要する時間がかかりすぎるなどの苦情が寄せられていました。

検査が遅れた要因は、新型コロナ感染防止対策による検査官のリモートワークの影響と、3月に納品されたJICAが供与した精密分析機器GC/MSMSの設置及びそのトレーニングに時間を要したことなどが重なったことでした。

同研究所は、一連の遅れの経緯を説明することとし、併せて適正な検査結果を得るためには様々な手順があることを理解してもらうために、「検査業務に関する検査委託者向けのWEB説明会」を5月12日に開催し、検査委託者側の参加者は21名にのぼりました。

同研究所のRomeroサンプリング課長、Alba化学分析課長が、倉庫でのサンプリング方法から検体送付方法、検査室での検査手順、分析の信頼性確保の手法、検査の所要時間、結果の報告体制等の説明を検査風景の動画も用いるなどして分かり易く説明しました。

その後、検査料金、検査値の表し方や所要時間などについて参加者との質疑応答があり同研究所が対応したほか、輸入国での輸入時検査においてゴマの包装重量の違う場合の検体抽出方法についてJICA専門家チームが説明しました。

苦情が発端となった説明会でしたが、参加者の受け止めは比較的好意的でSENAVE研究所が行う検査の状況に理解が得られた機会となりました。

【画像】SENAVE研究所の説明資料の一部