Emparque San Joseバナナ農園の視察

2022年1月20日

2021年12月1日、パラグアイにおけるバナナの3大生産地の一つ、カグアス県Tembiapora地区のEmparque San Joseバナナ農園をSENAVE DICAOのGurysiuk局長とともに視察し、同園のMeza氏らから説明を受けました。同地区はイグアス地区から見てイグアス湖の対岸にあり、広さは7,500ヘクタール(2020年度)とパラグアイで最大のバナナ産地です。

この農園は、約1,600名が従事し、自社が栽培するバナナのほか周辺地域のバナナ農家からも集荷して国内及びアルゼンチンに出荷している企業が運営しています。同農園では農地のほか集荷後の選別・洗浄施設、保管用冷蔵倉庫を有し、生産から集荷、出荷までの一貫した業務を行っています。バナナは生食用のキャベンディッシュ種のNANICAのみを生産し、使用する農薬の散布管理、生産管理についてはトレーサビリティを確保しているとのことです。

バナナの房の防虫対策は2種類の農薬をコーティングした袋を被せる方式をとり、葉などの病気対策としてはシぺルメトリン等の農薬を葉に直接噴霧する方式をとっています。また、予防的に月に1回の頻度で農薬を全体に噴霧します。

収穫後のバナナは、洗浄を行ってから箱詰めをし、バナナの保管は13℃~16℃で冷蔵保管を行っていました。

INOPARプロジェクトでは、近々バナナの作物残留試験を開始することもあり、他のバナナ生産地の状況視察も行うこととしています。

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バナナフィールド

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洗浄作業

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農薬をコーティングした袋

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農薬散布機