日本における食品検査研修の報告会

2023年3月25日

「食品検査の信頼性確保・マネジメント」及び「カビ毒検査」に関する研修が、本年1月16日から2月8日にかけて日本で行われ、参加したSENAVE研究所化学分析課のSra. Alba Domínguez課長とSra. Carmen Rodas検査官による報告会が、SENAVE研究所で行われました。

研修は、厚生労働省医薬・生活衛生局食品企画課、横浜検疫所輸入食品・検疫検査センター、国立医薬品食品衛生研究所など国の行政機関、検査機関や研究機関のほか民間の食品衛生検査機関など全9カ所で行われました。

報告会では、Domínguez課長より、「食品検査の信頼性確保・マネジメント」について日本では検査結果の確認体制が徹底されていること、内部監査のしくみが効果的なこと、検査室のセキュリティがしっかりしていることなど今後のSENAVE研究所の検査業務管理に生かすべき点も含めて発表があり、カビ毒検査については、Carmen Rodas検査官より総アフラトキシン、オクラトキシン、パツリンなどのカビ毒検査技術を学んだとともに、日本では検査を適切に行うためのGood Laboratory Practice(GLP)が徹底されていること、一連の検査が複数の検査官で作業を分担し効率的に行われていること、職員間の研修を通して常に技術と知見の共有を図っていることなどが参考になるとして報告されました。

この発表を受け、同研究所のDra. Jadiyi Torales所長は、研修を調整したJICAプロジェクトに対し謝意を表し、早期にカビ毒検査の伝達実習を行うよう指示しました。

(略語)
SENAVE:国立植物・種子品質・防疫機構

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研修報告会

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研修報告会

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食品検査信頼性確保・マネジメント研修

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カビ毒検査実習