SENAVE研究所におけるカビ毒および重金属検査がスタート

2023年5月25日

SENAVE研究所におけるカビ毒と重金属の検査の実施については、プロジェクト当初より技術研修や高性能機材の供与などの支援を行ってきましたが、なかなか実現できず懸案となっていました。そのため、昨年からは日本の検査機関やパラグアイ国立食糧栄養院(INAN)による追加の技術研修や必要な試薬等の調達に係るプロバイダーとの交渉を進め、更なる試験法の検討を進めていました。

その結果、この度、これらの検査サービスを提供する準備が整い、その旨が5月18日に公表されました。具体的には、ピーナッツ、マテ、香辛料、米等の農産品について、カビ毒検査では総アフラトキシンHPLC-FL法、重金属検査ではカドミウム、鉛が追加されます。

これらの検査の実施過程においては、これからの検査を担当していた検査官の離任や、試薬等の入手の大幅な遅延などのアクシデントが重なったことで検査準備が滞る事態が続きましたが、検査スタッフ全員が協力し、日常の忙しい検査業務を適切に行いつつ新たな検査サービスの提供に繋げたことは大きな成果といえます。

(略語)
SENAVE:国立植物・種子品質・防疫機構

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カビ毒検査

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カビ毒検査

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サービス提供の通知

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重金属検査