障害者の社会参加促進アドバイザー(フェーズ2)/愛称「プロジェクトIMPACTO」の活動が始まりました

2021年11月30日

2021年11月より、「障害者の社会参加促進アドバイザー(フェーズ2)」の活動を開始しました。

2016年から2018年にかけて派遣された「障害者社会参加アドバイザー」により、障害平等研修(DET)ファシリテーター」や「物理的アクセシビリティ監査員」の育成、「地域に根ざしたインクルーシブなコミュニティ開発(CBID)」に関する研修の実施、「コロネル・オビエド市CBIDネットワーク」の設立、「障害者の自立生活」に関するセミナー開催等の活動が実施され、国家障害者人権庁の能力強化や、障害者の社会参加および障害主流化に関する理解の促進につながりました。

フェーズ2となる本プロジェクトでは、上記の成果をさらに発展させ、障害者の社会参加の促進に向けた取り組みを進めます。前案件では、広く全国を対象地域とし、情報収集と課題分析と提言も行いました。それらをふまえ、今回は4つの自治体を対象サイトに選び、それぞれのコミュニティにおける障害者の社会参加の状況や活用可能なリソースに基づき、障害者が地域で提供されている公的サービスにアクセスし、社会活動に参加できるように、優先度の高い活動を進める予定です。また、その過程に障害者が参加し、インクルーシブなコミュニティ開発を実現することを大切にしていきます。

具体的には、1)各自治体に設置が義務付けられている障害者人権事務局の機能強化、2)物理的環境のアクセシビリティの改善、3)自立生活センター設立に向けた障害者の能力構築に主に取り組む予定です。

活動開始にあたり、プロジェクトの目的や価値観の認知と理解を促進するために、関係者で意見を出し合い、プロジェクトの愛称とロゴを決定しました。愛称は「IMPACTO」。「インクルージョン」「参加」「すべての人のためのコミュニティ」を示すキーワードの頭文字を組み合わせたものです。ハチドリと折り紙の鶴が向き合うデザインのロゴは、パラグアイと日本の協力を示すと同時に、一人ひとりを大切にし、向き合って対話するという価値観を表現しています。

【画像】