誰もが楽しめるレクリエーション タンゴセラピーの開催

2022年5月20日

5月19日、国家障害者人権庁(SENADIS)でタンゴセラピーを開催しました。タンゴセラピーは、ペアで支え合い、リズムに乗って前後左右に体を動かす、アルゼンチンタンゴの特徴を生かしたもので、安心してリラックスした状態で、楽しみながらバランス感覚を鍛えることができます。初めての試みとなるSENADISでのタンゴセラピー開催は、アスンシオン市内でタンゴスクールを営む先生の提案で実現しました。

朝11時、少し肌寒い気候でしたが、SENADISを利用している障害のある方たちやその家族、職員など30人ほどが集まり、クラスが始まりました。最初は手拍子から。次はリズムに合わせたステップ。ペアとなり、手を繋いで前後に歩いてみた後は、向き合って腕を支え合いながらステップを練習し、大きな輪を作ってダンスを楽しんだ後に、全身のストレッチ。次第に体も温まり、ジャケットを脱ぐ姿も。10代の子ども、車いすを使っている人、視覚障害のある人、年代や障害に関わらず、楽しいひとときを過ごしました。

参加者からは、「タンゴを踊るのは初めてだったけれど、とても楽しかった」「次回も参加したい」という声がありました。1曲終わるごとに大きな拍手があり、満面の笑顔で楽しむ姿が印象的でした。

障害者権利条約30条は「文化的な生活、レクリエーション、余暇及びスポーツへの参加」を可能にすることを定めています。障害の有無に関わらず、一緒に楽しめるレクリエーションの機会でもあり、心身にポジティブな効果のあるタンゴセラピー。私たちのプロジェクトでは、このようにインクルージョンの促進につながる多様な活動を続けていきます。

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リズムに合わせてステップの練習

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ダンスを楽しむ参加者

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ダンスを楽しむ参加者

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ダンスを楽しむ参加者

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ダンスを楽しむ参加者