メディアも注目!タンゴセラピーを通じたインクルージョンへの関心と理解の促進

2022年6月20日

5月から6月にかけて、国家障害者人権庁(SENADIS)でタンゴセラピーを3回開催しました。パラグアイでは新しい取り組みとなるこの活動はメディアの関心を集め、テレビやラジオの生放送でタンゴセラピーを紹介する機会を得たほか、ウェブメディアや新聞にも取り上げられ、多くの人に本プロジェクトの目的について伝えることができました。

中でも、テレビ局のUnicanalは、JICAパラグアイ事務所の福井康所長と福地健太郎所員、SENADISのスルマ・フェレイラ地方分権局長と合澤栄美JICA専門家、プロダンサーでタンゴセラピーの講師を務めるクリティアン・フレイタス氏をスタジオに招き、夕方の人気ニュース番組で15分以上を割いて、この話題を取り上げました。

番組の中で、福井所長は、JICAの対パラグアイ協力方針は「社会開発」と「経済開発」の2つの柱から成っており、「障害と開発」は前者の取り組みとして大切な位置づけにあることを紹介しました。フェレイラ局長は、プロジェクトIMPACTOの目的や活動について説明し、合澤専門家は、タンゴセラピーを導入した理由や背景について話しました。さらに、タンゴセラピーの身体的、心理的な効果について、フレイタス氏から説明がありました。

また、車いすを使っているフェレイラ局長とフレイタス氏、視覚障害のある福地所員と合澤専門家がペアを組み、タンゴセラピーを実演しました。最後に、障害者が文化的活動やレクリエーションに参加することの大切さに、福地所員が触れました。

本プロジェクトでは、障害の有無に関わらず、インクルーシブでアクセシブルな環境で一緒に楽しく時間を過ごす機会を作る工夫の一つとして、タンゴセラピーを開催しています。障害のある人とない人の接点や交流が増えることが、障害に関する理解の促進の一歩であるとも考えています。また、このようにメディアに活動が取り上げられること、そして障害のある人が登場することで、障害者の存在、社会参加や人権の大切さについて考えるきっかけを増やすべく、これからも積極的にメディアへの情報提供を行います。

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スタジオの様子

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タンゴセラピーの実演

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質問に答える合澤専門家