ボリビアの自立生活運動リーダーとの意見交換

2023年3月20日

パラグアイとボリビアをオンラインでつないで

3月16日、パラグアイから本プロジェクトチームとJICAパラグアイ事務所員、ボリビアから自立生活運動のリーダーであるFeliza Ali RamosさんとGary Ramirezさんが参加し、オンラインで意見交換を行いました。

パラグアイでは、自立生活協会テコサソが、国内で初めてとなる自立生活センター設立に向けて取り組んでおり、昨年は障害のあるメンバー8名がコスタリカの自立生活センター「モルフォ」で研修を受け、自立生活の理念、自立生活センターの主な役割などについて理解を深めました。今後、障害のある人が、介助者の育成やピア・カウンセリングについて学び、これらの活動を開始できるように、基礎的なスキルを習得する計画です。

自立生活センターを運営している、ボリビアの仲間たち

FelizaさんとGaryさんは、いずれも日本で障害者の自立生活について学んだJICA帰国研修員で、その経験をふまえてボリビアで既に3ヶ所の自立生活センターを立ち上げ、また、ボリビア自立生活ネットワークREVIBOを設立するなど、活動を広げています。2011年にFelizaさんがメインストリーム協会(兵庫県西宮市)で研修を受けたのをきっかけに、努力を重ね、自立生活運動をここまで進めてきました。

パラグアイでも、国内に散らばるテコサソのメンバーが、それぞれのコミュニティで自立生活実現に向けて活動を始めつつあります。活動拠点となるセンターが自立生活の理念に即したものになるように気をつけるべきこと、活動の中で大切にすべきことなどを理解し、自立生活センターの基本的機能であるピア・カウンセリングや介助者育成に関する知識やスキルを習得することが必要です。

隣国ボリビアの仲間の経験から学び、また、本プロジェクト終了後も協力関係が続くように、連携の方法について検討し、具体的な活動を今年中に実現させたいと考えています。

【画像】右下の男性がGaryさん、左下の女性4名のうち、一番左がFelizaさん