日本の障害者リーダー来訪に向けて

2023年5月5日

オンラインで顔合わせ

5月2日のパラグアイ時間午後7時半(日本時間は3日午前8時半)、パラグアイ自立生活協会テコサソのメンバーがオンラインで集まりました。今月末に日本から自立生活運動のリーダーがパラグアイに来てくださることになり、事前に顔合わせの機会を設けることになったのです。

日本から参加してくださったのは、つくば自立生活センターほにゃら事務局長の斉藤新吾さんと同行される方々。私たちのプロジェクト活動に関心を寄せてくださり、パラグアイの障害のある人たちに会うために、そして、自立生活センターの設立や、住みやすい地域づくりのための取り組みなどについて経験を共有するために、来ていただけることになりました。昨年12月に続き、日本の障害者リーダーから直接学ぶ機会を得られることになり、テコサソのメンバーは期待をふくまらせています。

迎える側の意気込み

オンラインのミーティングには、首都アスンシオンやその近郊、また、プロジェクトのパイロットサイトであるビジャリカ市やコロネル・オビエド市在住のテコサソのメンバーが参加しました。まず、代表のブランカ・エスコバルさんから、テコサソは2021年2月に設立され、法人格を獲得するために必要な資金集めや手続きを進めていること、介助者制度に関する法案を上院と下院の障害者権利委員会に提出したこと、国内で初めてとなる自立生活センターを設立すべく、それぞれの地域で活動を始めていることなどを紹介しました。

続いて、斉藤さんから、ご自身の紹介や自立生活を始めた経緯、日本の障害者の自立生活運動の歴史などを紹介していただきました。続いて、テコサソのメンバーからも質問や自己紹介を行い、あっという間に2時間近くが過ぎました。

パラグアイでの滞在中には、首都アスンシオンに加え、ビジャリカ市とコロネル・オビエド市でも、意見交換の場を設け、それぞれの市で活動しているインクルージョン・ネットワークのメンバーである自治体や公共機関、障害者団体をはじめとする市民団体の皆さんと共に、自立生活の意義やインクルーシブな街づくりについて考える予定です。また、障害のある人たちを対象としたミーティングも開催し、自立生活センターの立ち上げに関する相談や、今後の活動の進め方について話し合いを行います。貴重な機会を最大限に活用するべく、これからしっかり準備をしていこうという呼びかけでミーティングは終了し、テコサソのメンバーの意気込みが感じられました。

【画像】オンラインミーティングで笑顔を見せる参加者