プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)第二フェーズ:パラグアイにおける複合的農村開発プロジェクト-アグリツーリズムの展開に向けて-
(英)Integrated Rural Development Project in Paraguay:Toward the Development of Agritourism(Phase2)

対象国名

パラグアイ

署名日(実施合意)

2021年12月17日

プロジェクトサイト

全国

協力期間

2022年4月1日~2026年3月31日

相手国機関名

(和)二ホンガッコウ大学、カアグアス国立大学、アスンシオン国立大学
(英)Nihon Gakko University, National University of Caaguazú, National University of Asunción

日本側協力機関名

国立大学法人 横浜国立大学

背景

本案件は、2016年から2021年にかけて実施された「パラグアイ農村女性生活改善プロジェクト:横浜から夢を紡ぐ」の第二フェーズである。第一フェーズではラ・コルメナやコロネル・オビエドの都市の農村住民の生活改善を図るために女性人材が育成された。結果として、これらの地域の農村女性は食品加工に必要なスキルを習得することができ、一部の参加者は食品を販売するビジネスに従事し始めた。しかし、参加者の資金不足による都市部への流通チャネル拡大の妨げや、地元女性が家族的責任を果たさなければならないなど、いくつかの困難に直面し続けている。第二フェーズではこれら農村地域の資源である農業と観光を活用することにより、住民の経済状況を改善できるよう支援することを目的とする。また、観光客を引き付ける方法を探し出すことに焦点を当てており、最終的な目標は1.観光客を農村地域に引き付けるアグリツーリズム、2.さまざまな活動を通じて地元の収入を増やすアグリツーリズムを確立することである。同時に、農村女性が健康に配慮した加工食品を開発し、SNSを使用して製品を流通させるためのチャネルと新しい市場開拓の支援を続ける。

目標

プロジェクト目標

対象地域における産業の多様化と農村住民の財政状況の改善。

成果

・第一フェーズの受益者/農村女性が加工食品販売の資金調達および資金管理する能力を培う。
・商品(農村女性が生産する加工食品、野菜・果樹、チーズ、牛乳、肉等の畜産品、小動物等)の販売がより安定的かつ一貫して行われる。
・商品のマーケティングやブランディングを促すためにSNSを活用。
・農村住民が地域のアグリツーリズム資源を認知し、アグリツーリズム開発に必要な基本的な知識と実施方法を習得する。
・対象地域のアグリツーリズム資源を用いたビジネスプランを提案。

活動

・対象地域の事前調査(氏名、収入、就学年数、婚姻状況、世帯構成人数およびその他関連情報、モチベーションなど)。
・加工食品販売における原価管理に関する研修を実施。
・研修生の理解度を測るテスト問題を作成。
・研修生の理解度を測るテストの実施。
・販売状況や試験販売の結果を反映した補修の実施。
・商品の販売可能場所を調査し、その場所の購入または使用条件の交渉を行う。
・コンベクションオーブンを使うワークショップを実施。
・コンベクションオーブンを使用して加工食品を調理する。
・必要に応じて簡易営業所を設置。
・商品の店頭販売、参加者/受益者による販売の開始。
・商品の販売状況に応じてワークショップ内容の変更を適用する。
・参加者/受益者を対象にSNSを活用した商品の宣伝・販売方法に関するワークショップを開始する。
・販売者はSNSを通じて商品の販売を行う。
・標品の販売状況をモニタリングし、ワークショップ内容を適用し修正する。
・対象地域のアグリツーリズム資源に関する情報を検索。
・対象地域のアグリツーリズム資源に関する情報をまとめた文書を作成。
・地域のアグリツーリズム資源に関する情報を地域住民と共有。
・対象地域におけるアグリツーリズムに関するワークショップを開催。
・アグリツーリズムに関する基礎知識を提供。
・原価管理、マーケティング、ブランディングの基礎知識を指導。
・集中講義の実施。
・本邦研修の実施。
・アグリツーリズムパッケージプランを作成:ラ・コルメナ:自然見学(滝、ラン)、フルーツ狩り、農家訪問、日系移住資料館など。コロネル・オビエド:農場滞在、ボランティア滞在、バーチャル訪問体験など。
・アグリツーリズムに必要な環境整備(宿泊施設の建設、バイオタンクシステムを含む)。
・旅行プランの実行についてアグリツーリズム関係者と調整を行う。
・アグリツーリズム情報を発信するホームページやSNSを作る。
・インターネットを通じてアグリツーリズム情報を発信する。
・アグリツーリズムを実施する。
・参加者の意見を集約し、アグリツーリズムの内容を修正する。

投入

日本側投入

活動計画に応じた人材。

相手国側投入

二ホンガッコウ大学/アスンシオン国立大学/カアグアス国立大学:人材、研修室および実施室。