ドローンの使い方研修を実施しました

2018年6月15日

最近色んな分野で活用されているドローンですが、森林分野でも活用が進んでいます。

ペルーの森林分野での活用例は、主に次の2つあります。
1)各種森林基本図の作成
プロジェクトの支援を通じて、乾燥林や浸水林に関する森林図や植生図、森林齢勢図などの基本図を、衛星データや現場踏査で作成していますが、アクセスが悪い場所の効率的な情報収集にドローンを用います。
2)森林減少の早期警報システムの現地検証
衛星データの技術を活用した森林減少に関する早期警報システムの精度を担保するため、森林減少地として検知されたところの現地検証を行います。違法行為による森林減少地などへの立ち入り調査が危険な場合など、ドローンを用いて現場の状況を把握します。

現場調査や検証は、地方政府の協力が必要であるため関係者の能力向上のためにドローンの使い方を教えることになりました。

2018年5月にSan Martin州で、6月にUcayali州で研修を行い、Amazonas州地方政府、San Martin州地方政府、Huanuco州地方政府、Ucayali州地方政府などの組織から延べ30人が参加しました。

日本では、空中写真から3Dモデルを作成して樹高を算定する森林計測、架線作業の材料運搬、自然保護区の調査など、様々な利活用が研究開発されています。ペルーでも、今回の研修をきっかけに利用方法が多様化・先進化することが期待されます。

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San Martin州地方政府への研修の様子

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Ucayali州地方政府への研修の様子