第1回本邦研修

2019年7月12日

2019年7月8日~12日に、日本において最初のフィリピン鉄道訓練センター(以下PRI)本邦研修を実施しました。フィリピン運輸省(以下DOTr)のPRIプロジェクト担当者(以下PMO)13名が来日し、鉄道の運営保守および人材育成について学びました。

今回の研修では、まず、PRIの研修施設のモデルとなっている東京メトロの総合研修訓練センターを視察し、その後、全員で駅、運転、車両保守、軌道土木保守、電気施設保守の現場を見学、さらに、各専門分野に分かれて宿泊勤務の実習を行いました。

研修生は、日本の鉄道従事員の安全に対する意識の高さ、規律、時間に対する厳しさ等を肌で感じ、人材育成の重要性を痛感するとともに、これらの日本のよいところをPRIを通してフィリピンに取り入れたいと決意を新たにしていました。帰国後、今まで作成してきたカリキュラムを見直し、安全に関する項目の比重を高めたいという意見が出るなど、早速本邦研修の成果が見られます。また、PMOとJICA専門家チームとの絆も強くなったように感じられます。

今後は、10月に予定されているPRIによる既存鉄道事業者に対する研修の開講に向け、カリキュラムや教材の作成を進めるとともに、9月の本邦研修において、当該研修に関わる指導員の養成を行います。

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