第2回合同調整委員会の開催について

2015年8月19日

「気候変動対策のためのパプアニューギニア(PNG)森林資源情報管理システムの活用に関する能力向上プロジェクト」では、2015年8月19日、PNG国の首都ポートモレスビーにおいて、第2回合同調整委員会(JCC)が開催されました。今回の第2回JCCには、カウンターパート機関(PNG森林公社)、FAO、在PNG日本国大使館、JICA PNG事務所の関係者と、本プロジェクトの日本人専門家が参加しました。

会議においては、冒頭、議長を務めたPNG森林公社のグッドウィル・アモス総裁代理から、本プロジェクトの着実な進捗への祝福及びプロジェクトに対する期待が述べられた後、共同議長であるJICA PNG事務所の杉山茂所長からは、国連が定めた「持続可能な開発目標」の全17目標の内の目標15(陸圏生態系の保護、回復および持続可能な活用の促進、森林の持続的な管理、砂漠化への対処、土壌侵食の防止および転換、生物多様性の損失の防止)と持続可能な森林経営との関係性を強調するとともに、上記目標達成のためのPNGの立場と行動計画を議論するため、PNG国家計画モニタリング省主催による会議を開催することが提案されました。

続いて、プロジェクトマネージャーであるコンスティン・ビゴルInventory and Mapping課長より、プロジェクトの進捗に係るプレゼンテーションが行われました。プレゼンテーションでは、物品調達、研修、他プログラムとの連携に加え、プロジェクト実施に当たっての困難や問題についても言及されました。JICA PNG事務所の杉山茂所長からは、JICAプロジェクトを通じて利用可能になった多くの有用な資産を、他の産業や公共の利益に役立てられるよう、他の政府機関とも共用してほしい旨が述べられました。

その後、渡辺達也チーフアドバイザーより、プロジェクト終了後に行われる全体的な目標達成状況を検証するための、客観的な指標となる「数値目標」の決定、及びProject Design Matrix(PDM)に記載されている活動について、「活動例」の追記について提案されました。客観的な指標となる「数値目標」については、次回のJCCで決定されることとされた一方、PDMへの「活動例」の追加については承認されました。

最後に、議長から本プロジェクトに対する今後の大きな期待及び参加者への感謝が表明され、第2回JCCは閉幕しました。

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第2回JCCの模様