プロジェクトワークショップの開催について

2017年8月1日

2017年8月1日、森林公社本部においてプロジェクトワークショップが開催されました。ワークショップには、カウンターパート機関のPNG森林公社のサブイン総裁を始め同公社本部職員、南部地域森林事務所、プロジェクトのパイロットサイトが所在する、ウェストニューブリテン地域森林事務所及びウェストセピック州森林事務所の職員が参加すると共に、プロジェクトパイロットサイトで伐採プロジェクトを運営している伐採業者、JICA事務所の担当職員など多数の方々にご出席いただきました。当プロジェクトは、国家森林計画及び州森林計画の策定、伐採事業計画の審査及びその実施にかかる監督業務の改善を目的の一つとしています。プロジェクトはこれまでGPS(注1)、GIS(注2)、LAN Map(注3)といったツールを業務で効果的に利用するための研修を行ってきました。今回のワークショップは、プロジェクトの進捗状況の共有及び関係者間の意見交換を目的として開催しました。

会議では、冒頭、PNG森林公社総裁から、本プロジェクトの着実な進捗への祝福及びプロジェクトに対する期待が述べられました。続いて、プロジェクト専門家より、これまでの活動の進捗状況及び今回のワークショップの目的が説明されました。その後、数名のカウンターパートより以下の内容のプレゼンテーションが行われました。
1)インターネットブラウザ(LAN Map)を利用した空間情報共有ツールの更新状況、
2)GPS/GIS等を利用した伐採事業計画の審査・監督の改善状況、
3)人工林管理及び土地所有者の境界確定支援業務における空間情報及びGPS/GISの活用、
4)国家森林計画及び州森林計画の改善に向けた検討状況、
5)森林被覆図(注4)更新作業で必要となる現場からの情報
その後、プロジェクト専門家から、今後の活動計画が説明されました。

それぞれのプレゼンテーションの後には、活発な意見交換が行われ、今後プロジェクト活動を進める上での有益なアドバイスを得ることができました。今回のワークショップは、関係者のプロジェクトの内容や進捗状況の理解の促進や森林公社と伐採業者の相互理解を深めるための良い機会になりました。

最後に、森林公社の森林政策・計画部長でかつ、当プロジェクトのディレクターであるトゥリア博士から当プロジェクトに対する今後の大きな期待及び参加者への感謝が表明され、ワークショップは閉会しました。

(注1)GPS:Global Positioning System
(注2)GIS:Geographic Information System
(注3)LAN Map:インターネットブラウザを利用した森林資源情報管理システムのデータ活用ツール。これにより、カウンターパートは特別なGISの知識がなくても、森林資源情報管理システムのデータを業務に活用できる。
(注4)森林被覆図:2011年から2014年まで実施された先行プロジェクトでは、衛星画像を解析し、土地利用タイプ別・森林タイプ別に色分けした森林基盤図(2011年)を完成させた。現行プロジェクトでは、森林基盤図をベースに、2000年、2005年及び2015年時点の森林被覆の状況を反映した森林被覆図を作成しているところ。

ワークショップの様子

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