プロジェクト・キックオフ・セミナーが開催されました。

2015年7月29日

2015年7月29日(水)、ポートモレスビー市内のホテル・ホリデイ・インにて、プロジェクトのキックオフセミナーが開催されました。本プロジェクトの目的は、新たに策定された保護区政策の実施を支援することで、特にバリラタ国立公園を対象とした陸域保護区の管理能力の強化と、新たな海域保護区の設立能力の強化です。地域コミュニティの代表を含めたコイアリ市(LLG)政府の代表、カイルク-ヒリ行政区政府の代表、CEPA職員、森林公社(PNGFA)で活動中のJICA専門家、環境NGO、PNG大学、Pacific Advertist大学(PAU)、民間企業およびメディア関係者など、合計で94名が参加しました。
セミナーの始めに、Gunther Joku CEPA総裁兼プロジェクト・ディレクター、Edward Kilaセントラル州副次官、JICA杉山茂PNG事務所長の3人が開会挨拶を行いました。Joku総裁は、CEPA職員を含めたすべての関係者が、JICAとの緊密な連携の下で、本プロジェクトを実施することの重要性について強調しました。Kila副次官は、本プロジェクトに対する日本政府の支援に対する謝辞を述べ、同国立公園の機能回復は、生物多様性保全のためだけでなく、公園周辺に位置するコミュニティやコイアリ市にとって極めて重要であり、観光振興などから利益を得ることにも繋がると述べました。更にKila副次官は、セントラル州政府にとって本プロジェクトは極めて重要であり、コイアリ市政府と地域コミュニティからの積極的な参加が必要であることを強調しました。一方、JICAの杉山所長からは、JICAにとっても本プロジェクトは極めて重要であり、生物多様性保全と開発のバランスを取ることが大きな課題であるとの認識が示されました。またJICAが、カイルク−ヒリ行政区政府、コイアリ市政府、またオーストラリア政府(AusAID)、国連開発計画(UNDP)/地球環境ファシリティ(GEF)などの開発援助のパートナー機関、民間セクター、環境NGO、地域社会などとともに、本プロジェクトを実施できることが光栄であると述べました。
セミナーではプロジェクト期間5年間の活動の概略とともに、CEPA-JICAチームの摘要、プロジェクト目標、活動及び期待される成果等が示されました。併せて、同国立公園の機能回復、住民参加、生計向上活動、公園周辺地域の開発計画、新たな海域保護区の計画等を議題としたワークショップも開かれ、これらの課題に対処するための有益な提言が取りまとめられました。なお、この日の模様は全国紙2紙(Post Courier紙及びThe National紙)にも記事として掲載されました。

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】