石油省向けEITIセミナーの開催

2019年6月6日

2019年6月6日に、石油省の職員を対象としたEITIセミナーを開催しました。同省の幹部2名を含む21名の職員が参加しました。

今年3月までに実施したベースライン調査で、石油省の職員の多くはEITIの存在は理解していることが確認されました。しかし、EITIの目的やパプアニューギニアにおけるEITI(PNGEITI)の現状、石油省が果たすべき役割については十分に周知されていませんでした。今回のEITIセミナーでは、石油省の職員を対象としてEITIの概要、PNGEITIにおける同省の責務と役割を理解するために実施しました。

EITIセミナーでは、コンサルタントがEITIとPNGEITIの概要、EITI基準や認証手順、石油省が提供するべきデータや手続きについて、石油省職員の理解が深まるように、動画やクイズを交えて説明をしました。引き続き、PNGEITIのために石油省が果たすべき役割について参加した石油省職員との意見交換が行われました。石油省職員からは、EITIがパプアニューギニアの資源収入の透明性向上と改善に役立つものであることを理解が深まったという意見のほか、石油省が役割を果たすための課題として、(1)採取企業からのデータ収集の改善、(2)適切なデータ管理を行うために石油省内の情報インフラの改善、(3)EITI事務局への報告方法に関する理解の向上、(4)石油省内でのEITIに関する情報共有といった点が挙げられ、活発な意見交換が行われました。

今回のセミナーは、石油省内に設置されたEITIチームと専門家の間で協議を重ねながら、省内周知も含めて、共催で実施しました。今後、石油省内のEITIチームと本プロジェクトチームが協働しながら、EITI関連のデータ収集・管理・報告の改善を図っていきます。

【画像】

第一回石油省セミナーの様子